N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

一気読みで読了した

青山透子さん著『圧力隔壁説をくつがえす』、読了。画像は目次。

私には難しかったけどところどころメモしながら一気読み。難しかったといっても難しい事情をわかりやすく解説してくださってのこれである。事前情報による強い好印象はさらに強固なものとなった。語弊を恐れず言えば、これが人間の性質である粘着性、執念の正しい使い方、といった感じ。

同じエネルギーを内包していても、精神のコントロールに失敗してストーカーなどのネガティブな方向で発揮してしまう人もいる。自分の性格が嫌い、と言う人は多いと思うけど、性質というのは正しく発揮されれば武器になるという好例、みたいな人だなと思った。

ツイッターで検索すると「青山透子の本を信じるとは低能」みたいな、青山さんを貶めるツイートが見つかるけど、通して読み終わった感想としては、これは嫌われるのも無理はないかも、とさえも思う。何しろその調査力、精査力、行動力、不正を暴く信念の熱量、圧倒的正しさというか、そらもう威力抜群で悪はバッサバッサと斬る。『嫌われる勇気』を知りたければ青山さんのご著書を読むべし、と言いたい。

とにかく「正しく強い者」は、「不正に強い者」にとっては天敵である。また「不正に強い者にすり寄りたい者」にとっても強敵である。有田さんとか前川さんとか、他にもたくさんいると思うけど、正義感の強い(強すぎる)本物は、どうしたって印象を悪くしたい輩の標的にされる。しかし本物はそのことも承知しているので、隙きを突かれないように気を配っておられるだろうと思う。

その結果、本物が本物であることに人々が気づかないようにデマや中傷を流布し、なんとなく信じてはいけない人っぽい、という印象をつくる。その作戦に引っかからない程度でいいから、真実を見分ける慎重さや冷静さや論理的思考力を、私みたいな無力な一消費者は求められているのだ。試されていると言ってもいい。


数日前、私はツイッターでこんなつぶやきをした。

けれどそこまで世間を悲観することもない、という感想も持った。これではあまりに自分の能力を卑下しすぎているし、世間の信頼できる人々を無視しているし、為政者の権力を過大評価しすぎている。

為政者や権力者はいつだって力のない者を都合よく動かしたいけど、あからさまに権力に訴えてくるわけではなく、知らないうちに自分たちの都合のいいようにしている。つまりこそ泥みたいなもので、白昼堂々正面玄関から入ってきて何かを奪い取っていく、というわけではない。だからこそ一般市民が自分や自分の大切な人を守るために、勉強しないといけないのだ。しんどいことだけど。そうしないと守れないから。


最初に日航機墜落事故の「陰謀説」を知ったときに、私が青山透子さんの正当性を疑ったように、読みもしないでネットのどこかで目にした情報から敬遠している人はきっと少なくないんじゃないかと思う。そういう人こそ読んだほうがいい。

私自身は、図書館で借りる時に視点が偏らないようにまずは3名の本を借りたけど、やはり青山さんの最初の本から借りるべきだった。しかしもう信じていい人だとわかったし、本当に情けないけどこんなことしか応援できないので、借りるのではなく買おうと思う。

[Posted at 19:15]