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お金の勉強はむずかしい

昨日のブログに書いたMMT理論の本、ところどころメモしながら読み終えた。まとめるとこんな感じ。

①国の会計は家計のようにまずお金を集めてからそれを使うのではない。
②政府・財務省はまず「短期証券」の形で日銀当座預金から必要金額を借り受け、それを支出に充てる。実際に紙幣を発行するわけではなく数字として書き込まれるだけ。国債発行も同じこと。財政支出は、税収を使って行われるのではない。
③租税には、歳出のための資金とは違った機能がある。インフレ・デフレの操作、累進課税制度による所得格差の調整など。
④財務省は緊縮財政路線を満たすために税収を増やす必要があると思い込んでいる。
⑤政権が財界やグローバリストを優遇し、法人税を払わなくていいようにしてきたため、その分の補填として増税が必要。
⑥デフレなのに増税路線なのが狂ってる。

①②の時点ですでにちんぷんかんぷんなので、実際に決算概要を見たけど、税収が一番多いし公債金(国債)はマイナスになってるし、ますますわからなくなっただけだった。

それでツイッター検索すると、この分野でも賢い人たちが理論をぶつけ合って嘲笑罵倒混じりのケンカをしてるってことだけはわかった。

一般庶民としては、ただ自分の力量に見合った稼ぎの中で、その稼ぎに相応しい社会貢献(納税)をして、当たり前に尊重されるところは尊重され、尊重すべきところは尊重し、納得した生活を送りたいだけだ。

その分野に長けている人たちですら結局ケンカしてるような内容のものを、一般庶民が判断できるはずがないと思う。せめて納税の理由を詭弁でなく正当な理由で納得させてほしい。

MMT理論がどうなのかっていうのはおいといて、著者による『よい学問』のまとめで共感したものを引用しておく。

・現実の危機を深く自覚する
・既成の権威におもねらない
・自分が間違ったときには素直に認め、自説やそれに基づく言動を改める
・流布されている「常識」を疑う

財務省が国民をトリックで言いくるめているっていうのは私には判断できなかったけど、お役所体質とか、体面を保つために誤りを認めなかったり言い分を取り下げなかったり適当にごまかしたりっていうのはめちゃくちゃあると思う。それ自体が人としてダサい。

それを人間臭さと私は呼びたくない。そういう人間にならないように、日々精進しています。

[Posted at 12:00]