N-moca LIGHT

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CRAFTROCK FES '23:LOSTAGE編

宿泊の荷物をどこに預けるかで事前にずいぶん悩んでいたけど、会場の立川ステージガーデンホール内のコインロッカーは1階も2階も使えたので助かった。(3階は行ってないので知りません)

着いたらちょうど主催者バンドのオープニングアクトが始まった頃で、これからLOSTAGEを観るわけなので景気付けに奈良醸造でと思いきや、同じように考えた人が多かったのか行列ができていたのでお隣で。飲みやすいのを聞いてそれにして、飲みながらローカルピンツを見てさっそくご機嫌に。

驚いたのが、芝生の手入れの良さ。

なんて美しくてふかふかなんだ!これならシート敷かなくても座りやすい。

ローカルピンツ終了まで見てたらLOSTAGEをいい場所で観れないので途中でホールに移動。

フェスなので定刻で始まったLOSTAGE、五味さん(兄)の髪が伸びていて、岩城さんは髪を切っていた。新鮮。五味さんが髪を伸ばして激し目のパフォーマンスをするとエロい(エモい)のでドキドキしてしまう。

新譜からは私が予想したノーエスケープと胎動はやらなくて、新譜の上から3曲。「High Fidelity」をすごく聴き覚えがあるのは3月末にやったから?やったかな?今のところこの曲のサビが最も耳に染み込んでいて、よく流れてくる。

「平凡」はこの日もやっぱり平凡じゃなかった。前作でLOSTAGEはすっかり柔和なお父さんバンドになってしまったかのような印象に変化していたけど、コロナ禍も有耶無耶になって社会の日々のわけの分からなさが眠らせていた攻撃性に火をつけたのか?
だけどLOSTAGE好きな人にとってはやっぱりこれでしょ、優しいのもいいけどこれがないと嘘でしょ、みたいな大満足をくれる曲じゃないかと思う。

最後は「GOOD LUCK/美しき敗北者たち」。私の周囲はキョトンとしてるように思えたけど、分かる人には分かる、分かる人だけ分かればいい。行きの新幹線で『kocorono』を聴いた。会場でkocoronoTシャツを着てる人を見かけた。いつまでも語り継がれ伝説となったバンドマン。五味さんには長生きしてほしい。

フェスなので曲数が限られる、正直物足りなさはあったけど、パフォーマンスは100%でした。ありがとうございました。

新譜はbachoの前に買おうと思っていたけど、ライブ終わって外に出たら物販の列がすでにできていたので危機感を覚え、並ぶことにした。最初女性のスタッフさんが一人で対応してたけどそこに慌ててやってきた助っ人、小牟田さんだった。忙しい人だなあ、、LOSTAGEの物販の手伝いまで。五味さんは小牟田さんにめっちゃサポートもらってるね。まあお互い様なのかもだけど。そういう関係性が心底羨ましいです。

新譜は傷つけないように、保護ポーチに入れて大切に持ち帰り。ナンバリングは0239。「鬼サンキュー」と読ませて頂きました。こちらこそです。

新譜は今のところ3周聴いた。レコーディングの日々を思い返した。五味さんが血管切れそうになったのは「錆」か。ビーチボーイズは「あなたのそばで」か。英語のコーラスは「箱庭エレジー」か。断片が作品となって今手元にある。

五味さんの歌詞は、私にとってはいつもどこか抉られる。私がそういう言葉を無意識に五味さんに投げている鏡なのかもしれない。
だから歌詞にだけフォーカスしてしまうとちょっと辛さもある。でもそれかき消すバンドの完成度。これまた羨ましい。これほど「助け合っている」形が他にあるだろうか?誰か一人が欠けても、他の誰かと入れ替わっても成しえない世界。

そうして自分の不甲斐なさを突きつけられながら、やっぱり目が離せない私なのであった。

[2023-05-28 16:45]