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たまには仕事の話(2)

2.定額小為替のこと

戸籍などを郵送で取り寄せる時、役所によっては普通小為替が使えるとホームページに書いてるところもあるけど、慣例なのか作業の簡略化のためなのか、定額小為替のほうがいいらしい。なので私は定額小為替を送るようにしているけど、これの手数料がバカにならない。

私が仕事を始めた頃は、定額小為替1枚発行する手数料はたしか10円だったはずだ。それがいつの間にか100円になり衝撃を受けていたのも束の間、今では200円である。

戸籍謄本は450円、除籍謄本や原戸籍謄本なら750円、戸籍の附票や住民票は地域によってバラツキがあるけどだいたい200円から400円。
つまり200円で発行される証明を郵送で取り寄せると、当たり前に送付料返送料に加え、証明の発行代金が200円、その支払のための定額小為替発行に200円かかり、窓口に取りに行く何倍も費用がかかってしまうのである。おそろしい…。

郵便局に定額小為替を買いに行くと、窓口の方がたいてい「普通小為替だったら手数料安く済みますよ」と教えてくれるけれど、こちらもできるならそうしたい、でも請求する戸籍類の通数が最終的にどうなるかは取ってみないとわからないので、余分に送って使わなかったものを返送してもらわないといけない。

しかも、その返送された定額小為替を、次の機会に使えればまだいいけど、余分に買ってるわけなので使わないまま期限が来て換金することも多々ある。750円の定額小為替が返ってきて使い道がないので換金すると、750円は現金になるけど手数料の200円は返ってこない。そらそうだ。発行するときにかかる手数料だもの。

あちこちの役所に郵送請求しないといけない場合、その都度余分も考えて買わないとダメなので、この手数料は地味に痛手だったりする。なんで200円なのかな。

3.戸籍の附票や住民票のこと

戸籍の附票とは、戸籍にくっつけて管理している住所の履歴みたいなもので、取り扱いとしては住民票と同じ部類になる。

なぜか戸籍関係の手数料は全国で統一されているらしい。おそらく本籍はどこに置いてもOKだからかなと思っている。

住所証明は、以前は手数料200円が全国基準だったんじゃないかと私は勝手に思っているんだけど、都市部から300円が標準になり、最近は300円が多い印象。先日初めて「400円」と見てのけぞった。役所もあの手この手で収入を増やさないといろいろ厳しいのでしょう。。

それにしても同じ「住所を証明する書類」を発行するのにも費用に地域差が出るなんてね。なんつーか、世知辛いわね。

4.他人の戸籍を見る仕事

普通に生活してると自分の戸籍ですら見ることはあまりないので、そこに何が書かれているかとか関心ない人も多いと思う。

しかし当たり前だけどここには届けをした記録がしっかり残されているんですね。だからこそ明治時代とかまで遡ることができるわけです。いつどこで生まれたか、いつ誰と結婚してどこに籍を作ったか、いつどこで死んだか、養子縁組のこととか、まあ私が接するのはその程度。個人情報満載なのだ。だからこそこれを業務上取り寄せるにも、年々役所側の対応が厳格になってきているのを感じる。

そしてそこにはドラマがあふれている。これがな。。他人の家庭を勝手に覗き見る仕事、まあ本人を知らんことのほうが多いんだけど。青年が戦地で亡くなっているとか、ずっと昔のものなら生まれてすぐ亡くなっていることもたびたびある。そういうの見ると、ギュッとなります。人生は人の数だけある。当たり前だけど、尊いこと。

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ちなみにこれらは私の業務のうちの一部。他には図面書いたり書類作ったり役所に提出したり、両親のパソコンの不調を直したり、備品の管理をしたりしてお金を頂いています。

これを早いこと卒業したいんだけど、このところ戸籍を取る仕事が続いている。私はこの資格を取るつもりは毛頭ないんだけど、やったらええやんって言われてるのかな(天に)って思ってちょっと憂鬱になる。ライスワークとライフワークを一致させたい。ライトワークでなくてもいい。できればライクワークで。

というか精神世界の探究もライクなんか何なんか自分でもようわからんけどな。

父は今年76歳。タイムリミットは迫っている。焦ってもしかたないのはわかっているけれど(泣)

[2023-06-07 17:40]