N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

爪のこと

ギターは指弾きしたい、なぜなら音の大きさが自分的にちょうどいいから。指で弾いててもストロークとかするとちょっと大きい感じ。いずれ上達してソロとかメロディーとか単音で弾く練習をするようになったらピックで弾きたいと思ってるけど、今は指で弾きたい。

となると、左手、弦を押さえる指の爪は短ければ短いほどいい。でも爪ってやつは、植物の成長点みたいなとこがあるらしく、それを切っちゃうとピンクの面積を小さくして白い部分を確保しようとする。ですぐ白いとこが伸びてきて、また深爪くらい切って、てしてたらどんどんピンクのとこが小さくなる。

こんな小さなパーツなのに不思議なもんで、ピンクのとこが縦長なのが美しいとされていて、たしかにそんな感じがする。なのでピンクのとこが小さくならない程度に切るんだけど、すぐ気になって結局切ってしまう。

右手。弦をはじくほうの爪は、プロでもあれこれ細工したりするくらいで、やはりないよりあったほうがギターを弾くにはよい。

しかしPCのキーボードをたたくとか、家事全般するにしろ、頭を洗うとかにしても、爪が長いと不快感がある。それでこちらもギリギリの境目を狙って切るんだけど、つい切りすぎると、あからさまにギターが下手になる。

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私も若い頃は世間の誘導に従ってみたりもしていて、ネイルカラーは指の先まで美を意識している証拠と言われれば、やらねばなるまい、と自分で塗ったりしていた。でも内心よくわからんな、と思っていた。

そのうち育爪という概念に出会った。その人はもともと普通のマニキュアとかを扱うネイリストだったんだけど、自分がその化学物質に反応する体質になってしまった。そこから色をつけるのではなくオイルで爪を育てる、という道を切り開いたという人で、それを知って以来、やはりそれでこそ「美」と呼べるのでは、と思うようになった。

凝った爪が悪いとは言わないし、それが業界として成り立っていることは成功なのだと思うけど、本当に凝った爪が映えるためにはまずその前に爪以外のすべてに金銭と労力(時間)を注がないと嘘じゃないか、ほんでそこまでやっとれるかいっていうね。。

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こないだ三宮で、高校生大学生くらいの若いカップルの女の子が、ネイルサロンの前で一生懸命デザインを選んで、彼氏に時々話しかけていた。彼氏はぼんやり立っていた。若いな。

人間に限らず動物界にもあるという「美醜」の感覚、不思議だ。なぜ縦長の爪のほうが美しく思えるのだろう。

[2024-06-18 19:55]