N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

念願のブッククラブ回に行ってきた

念願ったって今回の東京旅行が決まってから検索して知った程度だけど。知れば知るほどここには行かないといけないだろうな、と思えていたので念願である。

じゃーん!

目印の赤いピラミッド!

左側に見えている小さいドアを開けると半地下?に下りるようになっていて、階段からもう書棚になっている。

日曜の開店間もない時間、私が行った時でお客さんが既に3人ほどいた。誰も居ないかも、緊張するな、、と思っていたけど全然そんなことはなかった。

店内のBGMはスピリチュアルだけど心地よいリズムを伴っていて、いわゆる本屋さんのスピコーナーの怪しい空気は感じなかった。もしかしたらスピリチュアル全般に対してアレルギーが強い人にとってはギリギリアウトな可能性もなくはないけど、私なんかはここにずっと居たいと思える安心の空間だった。

店内から小さい中庭に出られる。そこに光が差し込んでいて、またオシャレにデザインされているのでそれも店内の空気を洒落たものにしている理由の一つだと思った。

今ここにいる人たちはきっと私と似通った人々で、どこかで出会うかもしれないし、この人たちも同じことを考えてるのかもしれないな、と思いながら黙って店内を巡った。

本だけではなくグッズもいろいろ置いてあった。高価な石もあったし、ティンシャや音叉、オラクルカード、そして天井からいっぱい釣られているチャイム。

何か欲しい物が見つかったら躊躇せずに買おうと決めて行ったけど、果たして欲しい物が見つかった。いっぱい釣られている中から私が選んだのはこれ。


完全に逆光になってるけど。
よく見ると左上に釣られている緑のサンキャッチャーは前から釣っているもの。
発売元で音の試聴ができます。
Encore Chimes of Mars - Bronze by Woodstock Chimes

めちゃくちゃいい音がするのだ。これの商品名は "CHIMES OF MARS" で、詳しくわからないけど火星である。ただし火星だから選んだわけではなく、もう一つの買えそうな価格のものと比べてこちらの音の方が好きだったのでこちらにした。店頭価格は税込3300円。

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さて、目的の本は、ウスペンスキー。たぶんあるはずと思っていたけどしっかり置いてあった。グルジェフの『ベルゼバブの孫への話』もあったけど、今私が読みたいのはグルジェフではなくウスペンスキーなのだ。

上下巻並べると美しい日本版の装丁がすばらしい。

近くにこれもあったので買っておいた。

いつぞやにシュタイナーの「神秘学概論」をネットで入手したものの、あまりにオカルトな内容に恐れおののき手放してしまった私、今思えばあれこそが「神秘学」との初対面だった。

シュタイナーは独自の路線を貫いた人というイメージがあるので未着手だけど、いずれ学ばねばなるまいと思っていた。手放した本を再購入すべきか迷っていたけれど、シュタイナーの探究の変遷がわかるのなら手っ取り早い。まだ読んでないけどそういう内容だと思ってしばらく書棚に寝かせておく予定。

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チャイムは購入時に中の確認をさせてくれた。その流れで少しお話して、また東京に来たときは来ます、と言い残してきた。

いわゆる本屋さんのスピコーナーに漂う怪しい空気を作っているのは、やっぱり新興宗教じゃないかと思った。一般の大型書店でも結構な広さのスピコーナーがあったりするけど、我欲丸出し願望実現系とか、新興宗教の教祖によるシリーズ本みたいなのとかがほとんどで、「探究したい」みたいな健全な(と言いたい)方向性のスピリチュアル系ってあまり売れないと思われ置いてないことが多い。

となると当然そこから出ている波動はそういうものになる。

一般の大型書店となると、言論の自由に配慮するためにピンからキリまで取り揃えつつ、かつ売れそうなものがどうしたって並べられる。しかたないとは思うけれど。この店にはそういう本は置いていない、だから余計な波動に邪魔されていない。健全なスピリチュアル専門書店だった。

ちなみにオラクルカードは有名どころだけ、この品揃えなら一般の大型書店でも揃っているかも。スピ本の品揃えは抜群だと思う。当たり前のように『波動の法則』とか置いてて痺れた。

あと、絶版の古本が大切に薄紙にまとわれて陳列されていたのも素敵でした。


昨日だったかな?とある陰謀論と呼ばれる言説を、大真面目に真正面から切り込んでいる某議員の人のツイートを目にした。私はその言説について是とも否とも判断しかねているけれど、どっちかと言えば仰る通りなんだろうな、と思う内容。しかしその人は「人々は本を読まなくなった。みんなテレビから情報を仕入れているから間違った方向に導かれてしまう」的なことを書いていて、「いやいやいやいやいやいや。いやいや。何をおっしゃいますやら」と思った。

活字になると信憑性が増すように感じるのも不思議なものだ。本ってじっさいなかなかにいい加減なものである。そこらへんは間引きつつ読むべしっていうのは、本であれテレビであれ知人からの情報であれ何であれ同じでっせ。大丈夫かな、議員さん。。そうしてトンデモと呼ばれるようになってしまうのだ。切り込むならなおさら慎重に。しかしその方向性は期待したい、と思った。蛇足ながら。

[2023-05-29 14:10]