食材など買う必要があり、いつものスーパーへ。予想していなかった地区で豪雨の爪痕を見た。道路は冠水した後の乾いた泥汚れが残っているし、災害ごみもあちこちにかためて置かれていた。コンビニも浸水したのか、駐車場に入れないようにして片付けをしていた。
この地区でこんななの?と驚いたので、買い物の帰り、少し遠回りをして被害が報道されている地区を通ってきた。
あの傾いたという家が立っている(建っている)地区は、豪雨の度に川が溢れるようなところで、地域の誰もが(この雨ではあそこヤバいやろな)と思い浮かべるような場所だったりする。なので意外性はあまりないというか、それでもさすがに家が傾くような被害は思い浮かばない。道路側の擁壁がえぐられるかもなってくらい。
ちょっと遠回りしたけど、先に見たコンビニ周辺地区以外は時々木切れがまとめて置かれているくらいで変化はなかった。水田にたっぷり水が蓄えられていた。農家は助かった面もあるのかもな、と思いながら例の家のところまで来た。
頻繁に通る道の割に、あの場所にあの店が立っているなんて私は全然知らなかったのだ。だから検索して初めて知った。けれど、その店は道からはっきりと見えるところに立っていて、そして傾いていた。
老朽化して傾いた家ならいくらでも見たことがある。でも地盤がえぐられて傾くという状況は、想像を遥かに超えていた。自分がよく知っている地区だからなおのこと強く感じられたのかもしれない。これまでニュースで見てきた数々の自然災害で被害を受けた人々も、この家の持ち主と同じような辛さを味わってきたんだな、ということが、これまでよりわずかながら、現実味を帯びて感じられるようになった気がする。
件の家主は、YouTubeで見た関西のテレビ局のニュースで、インタビューに応えていた。被害者にインタビューするという仕事の厳しさも垣間見た気がした。普通の感覚なら被害者に今どういう思いでいるのか、なんて到底聞けない。ただただ絶句である。そこ押して聞きに行く、現場に立つ者の仕事。必要なのか?とも思うけどね。誰が決めてるんだろうね、被害者に聞いてこい、そのほうが数字取れるから、とかね。
豪雨でこれなので、噂され続けている大地震で大津波が来たら、どうなってしまうんだろう。備えは必要だけど、何にしろ起きてみないとやっぱりわからない。何が必要で何は必要ないか、自分がどれだけ打たれ弱いか、案外打たれ強いか。
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ホームセンターにも行って、脱出ハンマーを見てきた。だいたい3000円から5000円くらいのようす。そうか、と思って買わなかった。
今朝書いたブログ記事に張ったリンク先の方法のことを思い返した。それと脱出ハンマーを重ね合わせた。
なぜ窓に差し込んでテコの原理で割る棒、みたいな商品がないんだろ?あるのかもだけど、一般的な脱出ハンマーってそういう使い方でもなければそういう形状でもない。
これ、なんか例えば釘抜きみたいなんを手に取りやすい場所に常備しとくほうが良くないか?と思ったんだけど、どうなんでしょ。釘抜きじゃなくても脱出ハンマーより使えて安く手に入る形状のものってありそうな気がする。
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さて、過ぎ去った豪雨なんてものともせず世の中は動いている。昨日の朝注文したサウンドハウスの荷物がもう届いた。早くてありがたい。その話はまた後日に。
[2023-06-04 18:25]