N-moca LIGHT

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「ある」に「感謝する」と「縛られる」の違いのこと

人はね、自分がいかに恵まれているのかを忘れるようにできている。だから渇望感とか不足感、罪悪感とかってありふれているけど、私がこれまで研究観察してきたところによると、どうもそれらは自分が作り出した妄想に過ぎないらしい。そのことに気付かないとそういう苦しみに足を取られたままずっと苦しい。だから自分が恵まれていることは、実感できなくてもやっぱりたびたび思い出す必要があるのです。

五味さんにリプライした(ひさびさ) - N-moca : Life Diary

昨日書いたこの部分について、少し補足を書いておきたい。

普段は忘れている自分が恵まれていることについて、つまり自分が持っているもの、「既にある」ものに注目することは、絶対に大事なことで、それを理解し自然と感謝の気持ちが湧いてくるからこそ、波動の流れも整い、良きことを引き寄せやすくなる。

だけど、それは「その既に持っているもの」に縛られないといけない、と言ってるわけではない。

たとえば、夫が典型的なDV夫だった場合。
「その夫が稼いできてくれるお金があるおかげでこの家に住むことができている、ごはんも食べられる、たしかに夫は時々逆上し私が酷い目に遭わされるけど、この夫を選んだのは自分なのだし、そもそもこれまで夫に生活のすべてを頼ってきた私が自立して生きていくなんてできるはずがない。ましてまだ小さい娘が2人もいて、どうやってやっていけるというのか。辛いけど我慢するしかないのだ。」

その状況で「ある」に感謝する、を実行すると、結果的に自分を虐めることになる。この場合、自分では「ある」と思っていない「じつはある」に注目しないといけない。夫と別れて娘二人を連れても生活していくだけの力が自分には「じつはある」、ということを思い出し、信じて行動しないといけない。

ということが語られているのがこちらの動画である。

youtu.be
人生 パートナーシップ で悩める人へ 無力感 無価値感 から解放されたストーリー - YouTube

自分の心の声をよく聞くこと。だいたいにおいて人は、現状を維持するには都合の悪いものは見ないようにしたり気づかないフリをしたりして、日々を過ごしている。そういうところに重要な鍵は隠されている。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉も、いじめに遭ってるような場所でも自分が選んでここに来たわけだから我慢して自分を押し殺してそこで頑張らないといけない、と言ってるわけではない。

そういう場合は、「本当はここにいたくない!」という自分の心の叫び声に耳を傾けること、どうすればそこを抜け出せるのかあらゆる角度から検討すること、できれば誰かに相談することできっと道は開けてくる。魂が叫んでるわけだから。

もちろん同時に失うものもあるかもしれない。それを絶対に失うわけにいかないのだとしたら、その場に留まることも本人の選択の自由ということになる。

今自分が持っているものは、今後も守り抜きそのために多少の犠牲は伴うのもやむを得ないと腹をくくるか、今の自分にはもう本当は必要はないから人からはごたごた言われるかもしれないけど手放して自分は自分の生き方を貫くと腹をくくるか、どっちにしろ腹をくくらないと前には進めないようになってるのである。

もちろんそのための準備期間も必要で、向こう見ずに勢いだけで行動すると後悔することになることのほうが多いと思う。だけど、自分を抑え込んで我慢するというのは、自分で自分の水路を絞っていってるみたいなものなので、今後うまくいくはずがないのだ。流れをよくしてあげないといけない。

ここらへんのことがもっと社会常識として浸透して、自分で自分を苦しめてることに気付く人が増えたらいいな、と思う。その足しになるような存在でありたいと思っています。

[Posted at 9:25]