N-moca LIGHT

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蝉をよく見た年だった

今住んでいるところに引っ越してきて今年で9年目になると思うけど、蝉の鳴き声がうるさいのは田舎の常でありながら、これまで一度も蝉の姿を見かけたことがなかった。

ところが今年は3回見た。しかも、3回とも自宅玄関への階段で、ひっくり返っているいわゆる蝉爆弾の姿で。

私が初めて「蝉爆弾」という言葉を知ったのは、石井ゆかりさんの日記だった。もう数年前のことになる。言葉を知ったと言っても姿を見たことはなかった。なのに今年、立て続けに3回である。

蝉爆弾とは要は死にかけの蝉ということらしく、脚が開かれているのはまだ生きていて爆弾が暴発する可能性あり、閉じているのは死んでいるので不発弾ということで、つい先日のやつは上の脚が開いていて中央と下の脚は閉じているようだった。臨終間近ということだろうか。

初めて蝉爆弾を見かけた時は非常に焦った。まだ生死の判断方法を知らなかったこともあり、慎重に慎重にそばを通り過ぎた。そんな時に限って忘れ物をして取りに戻らないといけなかったりして、そのたび息を押し殺してそうっと通り過ぎた。

結局3回とも爆弾が暴発することはなかったけれど、それにしてもなぜ今年に限って蝉を玄関前に何度も引き寄せてしまったのか…これまでと特に変わったことはないと思うけれど。あえて言うなら道路を挟んだお向かいさんが事情により家を締め切ったままだから、とか…関係ないよな、たぶん。

何かのメッセージ、かしら。?