今年のサマソニのお目当てはManeskin。Eurovisionで優勝した時、本当に熱かった！それまでManeskinのことは知らなかったけど、ファイナルに向けて聴いてるうちに、イタリア代表ってだけじゃなく普通に誘引力の強いバンドだな、と思っていた。Fedezくんとも仲良くしてるようでますます好印象だった。
Eurovisionで優勝して "Rock'n'Roll Never Die!!" と叫んだと思ったら、あっという間に世界規模のバンドになってしまった。ガツガツ売れていく過程を眺めながら、私はちょっと冷めていた。日本でこんなにも人気が出るなんて思いもしなかった。
だからサマソニ出演って知ったときも、すぐに飛びつかずにちょっと考えた。だけどFedezくんはイタリア国内を軸に置いてるらしく観たかったら私がイタリア行くしかない。他のイタリアのアーティストも似た感じ。Maneskinはそういう意味で規格外だった。Maneskinを大阪で観られるっていうこと自体が夢みたいだった。そもそも人気商売、いつまで続くかわからないものだし、またいつか大阪で観られる機会があるとも限らない。
サマソニは過去に何度か行ってて、事情はだいたいわかってる。だからこそあんまり乗り気じゃなかった。でも今このタイミングでManeskinが観られるってことは、行っとけってことだ。それで早々にチケットを確保した。
事前にTwitterで東京でのライブの様子とかちょくちょく見ていたので、演出もある程度は知っていた。邦ロック並みにジャンプさせたりとか、Victoriaがバストもろ出しとか。知っててもやっぱり、Damianoが「まいど！」て言ってくれるのとか、単純にバックスクリーンに「MANESKIN」て書いてるのとかで、感動しまくって、もともと泣くかもしれんなと思ってたけど、案の定泣いた。こういう時の涙って正体は何なんだろうね。自分でもよくわからない。
それにしてもVictoriaはいつからバストもろ出しキャラなのか。
\#SUMMERSONIC2022/
— ソニーミュージック洋楽 (@INTSonyMusicJP) 2022年8月21日
Måneskinはこのあと16:40から大阪会場OCEAN STAGEに出演⚡️⚡️
単独と東京で証明された最強ライブバンドとしての実力を目撃してください👀#マネスキン初来日@SummerSonic_Osk
メンバーからコメント動画も到着💬
おおきに！ pic.twitter.com/UD628E5prn
最初、このツイートにあるみたいな、バストもろ出しのベスト？みたいなん着て、バストトップに星型のニップレスシール貼って出てきてしばらくそれで演奏してたけど、なんか気づいたらベストは脱いでるわシールは外してるわ、その姿でストリッパーみたいに？くねくねしながらベース弾いてるの、私はPAブースやや後方からだったから画面越しだったけど、それを今ここでやってるって思ったら、さすがにインパクトあったな。女性アーティストも上半身裸の時代が来るのか！？（知らんけど！）
DamianoのMCは英語だった。まあ当たり前か。しかしね、知ってか知らずか頻繁に "Make some noise!!!" 言うのだ。はるばる海外から来たアーティストがフロアの静まりを残念がって煽るとなったら乗らなしゃーないではないか！というわけで、声出し禁止のルールはどこへやら。私もさすがに声を上げずにいられなかったよ。たぶん気分を害したお客さんいるだろうね。
けど冷静に考えれば考えるほどライブで客が声出さないってほんとアホらしくて、こんな感じで外タレが「え、なんであかんの？知らんかったし」みたいな感じで観客煽って声出してなんとなくコロナ禍やけどライブで声出しOKみたいな時が戻ってきてほしいと本当に思う。国内アーティストはさすがに難しいだろうと思う。もろに批判が来るから。
ただし私は念のため、その後飲食せずに、さっさと引き上げてきた。経験上、帰宅して石鹸で手洗いうがいをするよりも前に飲食したときに調子を崩しているので、そこは自分ルールを守った。
＊＊＊
ものすごく個人的な話だけど、親から仕事をもらって生活が成り立っているおかげで、昨年から引きこもり生活が続いている。何かしらの社会的な集団と関わりを持って行きたい気持ちは大きくあるんだけど、目的が定まらなかったり、どういう集団と関わりたいのかわからなかったりして、「孤独」ということの鍛錬を積み重ねているつもりになって、実情としては引きこもりのような生活が続いてる。
すると気持ちまで鬱屈してくる。自分という存在に価値が感じられなくなっていくものだし、かつて楽しかったものも、何が楽しかったのかわからなくなっていく。
だから今度のサマソニも、かなり用心していたし、あまり乗り気じゃなかったのだ。だけどその私を引っ張り出してくれたのはManeskinだった。彼らがイタリアのバンドじゃなかったらサマソニに行ってなかった。Maneskinのライブは、若かりし頃のライブが趣味だった私を思い出させてくれた。あの頃の私はまだ私の中に眠っていた。そのことに感動したのだ。
私の周囲に居た人たちは「かっけぇ」「かっけぇ」言ってたので、きっとサマソニでパフォーマンス観た人たちの心はがっつり掴んだのではないか。
家から2時間とかからない場所でManeskinを観た、今日は一年に何度とない特別な日だった。
[Posted at 22:05]
