N-moca LIGHT

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適正金額のこととか

20日締めなので取引先経理である母に「請求いくらになりそう?」と尋ねられた。「ごめーん、まだやってない」と返したもののやらなしゃーない、と請求書をやっつけ、現在放心中。気持ちを落ち着けるためにブログを書きます。

単価をいくらにするかっていうのは本当に正解がないっていうか、父の持つ資格としては一応適正単価みたいなものがあって、それを参考に父と相談の上で設定しているけど、なかに自分で決めないとしかたないものも出てくる。

私はまだまだ自分のやってる仕事に適正な金額を設定するのが下手で、どうしても低めに設定してしまう。一応、父がお客さんに請求するうちの3分の1に納める(両親と私3人の共同作業、みたいなことなので)というのを念頭に置いているつもりではあるけど、下請けとして先に取引先である親に請求して、親はそれからずっと後でお客さんに請求するので、じっさいのところそのあたりどうなっているのかはよくわからない。

父には「値打ちのある仕事なんだからもっと単価上げろ」と時々言われる。「これは高すぎやないか?」と言われることはほとんどない。私がしたくてしている仕事でもないので、ますますこの仕事にどの程度の値打ちがあるのかを設定するのが難しい。

前に五味さんに会いに店に行った時、少し長めにお話することができたのでいらん話とかしていて、「葬式法事などで支払うことになる金額が適正かなんて基準を決めようがない」と私が言うと、五味さんは「それを言ったらそこらのコンビニで売ってる商品とかでもそれがその価格でふさわしいのかもよくわからない」と仰っていて、はーなるほど、と思った。

実際のところは市場価格は需要と供給で決まっているのだと思うけど、そう習っても本当にそうなっているのかは一消費者としてはいちいち確認しようもない。まあなんかだいたいそんな程度で売られているものだしこんなもんなんだろう、くらいで買っている。

そう考えると、私がやった仕事も単価はこれでと直接お客さんに伝えたとしても、「まあなんかようわからんけどそうやと言うならそうなんやろね」と返ってくるだけなのかもしれない。

父は自信を持って請求し、まけてくれと言われることもあるようだけどだいたいが渋々とか、内心(高いな)と思っていてでもお客さんは提示した金額を払ってくれる。それだけの価値を提供したと思っているから受け取れるのであって、そのおかげで私たち家族はごはんを食べ、娘の私が45歳を越えても不自由なく生きてこられた。

お客さんとしても(高いな)と思ったとしても、それなりの金額であることがその仕事を依頼したことの価値として受け止められる、ということもあったりする。

まあなんかそんなわけで、会社員として雇われているうちはそんなことは考える必要もなくただ毎月同じ金額を頂くだけなので、こういう勉強もさせてもらえているっていうのはありがたいことだなあと思っている。

なんだかんだ言っても父の庇護下にあるようなものなので、今のわたしは。まだまだ。それを考えると父の偉大さを思い知ったりしているのです。

いずれ自分の仕事を自信を持って提供できるようになりたい。父も今年76歳なので、なかなかに喫緊の課題です。元気なうちに、少しでも自分で稼げるようになりたい。

2023年4月、部分日食の日に。

[2023-04-20 16:37]