昔、ゆかりさんが筋トレで週報を書いていた頃、新月満月はターミナル駅に到着するようなもの、とよく喩えて書いていた。
ターミナル駅にはあちこちの路線から線路が集まっているので、線路の切り替えのタイミングで揺れが激しかったりする。
それと同じで、新月や満月は1ヶ月のサイクルの節目なので、その前後は精神的に不安定になりやすい、でもそれはターミナル駅の近くというだけのことなので、その不安定な心境に飲み込まれないように注意しましょう、と。ゆかりさんはそういう言葉遣いはぜったいしないけど。
そしていつものターミナル駅が地方の都市部のターミナル駅だとすると、年に3回くらいある日食月食は、東京駅とか大阪駅とか、線路がめちゃくちゃいっぱい集まっていて、ホームがいくつにも分かれているような大きい駅。
この日曜の新月はそれ、日食だった。天秤座の新月、というワードが私のツイッターのおすすめトレンドに表示されていた。天秤座だからなのかそのあとすぐさそり座に移動したからなのか、そんなことは関係ないのか何なのかわからないけど、今日になって突然心をゆっさゆっさ揺さぶられるようなことがいろいろあって、出来事としてはこれといって何もないのにどっと疲れた一日だった。
人生のバイオリズムはよく坂道に喩えられる。結婚式では「まさかの坂」がスピーチの定番だったりする。でもじっさいは文字通り「川」なんじゃないか。
新月満月で高速の料金所みたいなところを通過する。そのタイミングで一旦減速する。大きい料金所だとホームがいくつにも分かれているみたいにあちこちから2本くらいの車線に集まってきて、渋滞する時間帯ならなかなか入れてもらえなかったりとかドライバーの人間性の出るところだったりする。
そういう料金所でも難なくスーッと通る時もある。日食月食といってもとくに何も感じない時も多い。でも今回の日食は私にとってはエネルギーが激しかった。料金所過ぎて車が流れてきたらまた楽になるだろう。まあたまには前後の車とタイミング合わなくて運転しにくいとかこの路線運転するの難易度高いなってこともあるけども。
そして全然川じゃなく高速の説明になってるけども。
坂道は前に進むのも後ろに戻るのも休憩して止まるのも自由だけど、川の流れは止まらないし場所によって流れの激しさは異なるし、高速道路も戻れないし、人生に似ている。
[2023-10-17 1:45]
