N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

また一歩進んだ

ステージに立ってる人からしたら何言ってるんだって感じだと思うけど、昨日のライブに行くことは、私にとっては結構なチャレンジだった。

第一に、親族の集まりを蹴って行っている。しかも父の仕事の40周年祝いの集まりを。とは言えその祝いがその日に決定したのは私の都合は無視してのことで、その祝い自体が名目みたいなものだった。

最初に母に言われた時は行くよと返事したけど、その後でその日は何かあった気がするな…とチェックしたらMFTMのライブで、ハードレインはちょっと狭すぎて私には無理だと思ったので私が行くならこの日しかなかった。母にライブがあるから行けないと伝えると、母は久しぶりに不満そうに、お父さんの祝いの日なのに、みんな用事キャンセルして集まるって言ってるよ、と言った。

もともと母はライブに通うという趣味をあまりよく思っていない。実態を見れば本当に一人でただライブハウスに行ってライブ見てそそくさと帰ってくるような、夜遊びとも言えない行動だけど、さすがにそこまで監視するわけにもいかないので、一応は娘の話すことを信用して理解を示してくれているのだ。だから父の祝いにみんな集まると言ってるというのにその仕事の手伝いをしてる娘が来ない理由がライブだというのは、なおさら不満だったのだと思う。

私は冷静に考えた。ここで母の気持ちを優先してMFTMのレコ発及びTHROATから発売されているレコードを諦めるのは容易い。レコードはツアー終了後にTHROATで販売するかもしれないし、行くのがこわいライブに行かない理由としても好都合である。でもそれじゃ何も変わらない。

集まる「みんな」というのも姉家族のことで、欠席したところでそう影響の大きい集まりでもないし、出席したところで何が起きるかも想像がつく。ただこれまでに何度も過ごしたのと同じ時間を過ごすだけのことだ。

それよりも少しでも知らない世界を経験するべきだ。同じ時間を使うなら。少しでも前に進みたいなら。少しでも今いる世界を広げたいなら。知ってることだけに囲まれ続けてる世界で何かが変わるはずもない。

だから母に言った。私はお父さんの仕事にずっと付き添ってきてるつもりだよ、それよりその日一日がそんなに大事?と。すると母は了承してくれた。じっさいその通りだと思っている。

一歩前進、わずかに拡大させることだって、人により難易度は異なり、今の私にとっては少しは知ってる世界からちょっとずつ広げていくだけで大仕事なのだ。そして昨日どうにかそれをやり遂げることができた。まあただライブに行っただけなんですが。いや、母に私の思いを伝えたことも今回の一歩の重要なテーマの一つだった。

そうして翌朝起きたとき、雲一つない青空に太陽が眩しく昇ってくるのを見ると、天が祝福してくれていると感じる。よくがんばったね、と。今朝もそんな朝だった。アマテラスが褒めてくれているのならこれで間違ってなかった、そう思える。また小さな一歩を進めることができた。祝福の朝。

[2023-12-10 9:37]