和歌山最大手スーパーのオークワにはもともとWAYという名のCDショップがあって、いつからだったかTSUTAYAと提携するようになりTSUTAYA WAYとしてCDレンタルなどの運営をしていた。
客としてはWAYの会員カードがなくてもTSUTAYAのカードがあればレンタルできるようになったのが便利だった。
今日、その店が入っているスーパーに行ったら、3月末でCD・DVDのレンタルを終了します、と掲示が出ていた。
時代の流れやなあ〜と思いつつ、全然知らなかったので検索したら昨年夏頃から話題になっていたらしい。
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たしかに私もこの数年でめっきり行かなくなった。全部ネットで済んでしまう。たまに有名海外アーティストなどの曲をデータとして保存しておきたいとき、CD5枚とか6枚とかが1000円で借りれるのはありがたく、使うこともあったけどそれも一年に一度あるかないか。
しかしかつては本当によくお世話になった。中学生の頃に、この店がなかったら知ることのなかった音楽もいっぱいある。この歳に至るまで音楽のためにぜいたくにお金を費やすなんてできないでいる私にとって、ネットで音楽が自由に聴けるようになるまでの音楽ライフを豊かにしてくれる存在だった、と言っても言い過ぎではないかも知れない。
TSUTAYAがレンタル事業を完全撤退する、という話ではないらしいけど、私にとってはそれも同然となるだろう。そしていずれさらに縮小していくのだろう。
【追記 2022/02/07】
思い出したんだけど私が中学生の頃にお世話になっていたのはオークワのWAYじゃなかった。それより前にABAという店があったのだ。和歌山でCDショップと言えばIWAKIだった。どっちももうやめてしまったかな。
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レンタルCDを借りなくなった、と言えば音楽サブスクでありSpotifyである。
もともとナップスターの時からアーティストの権利のことは気になっていたけど、Spotifyでそれが問題になりつつも結局時代の流れで主流となり、私も疑問は心の片隅に追いやって頻繁に使うようになった。
しかし先ごろ、CEOが軍事企業に投資するというニュースを受けて有料プランを解約してからは使っていない。と思っていたらニール・ヤングによる流行感染症に関した抗議でSpotifyの立場は弱まっているらしい。このニュースと比較して、軍事企業投資は小さなゴシップ程度の扱いでしかなかったことに、残念な思いがしている。
もちろん軍事企業に投資なんてことは大企業を一つ一つ調べていけばザラにありいちいち目くじら立てていられない、みたいなこともあるのかもしれなけど、やはりCEO自らそれを誇らしげにツイッターで報告しているというのがいただけないな、と私は思ったのだ。
世界は何かを犠牲にして成り立っている。誰もが何かには目をつぶり見ないふりをしないでは生活が成り立たない。しかたないのだけど、それでも自分の心に引っかかった何かには、できるだけのことをしていきたいと思う。