私が呑気にイタリア語検定の記事を書いていた頃、奈良市で大事件が起きてから既に1時間以上経っていた。ブログを更新して仕事の様子を見に事務所に行くと、母が言った、「安倍さん撃たれたって言ってるで」いや撃たれたって…（呆然）
さらに状況を眺めていると、銃は手製だとか元海上自衛官だとかの情報が物議を醸していた。強制わいせつ事件ではセカンドレイプということがよく言われるけど、事件ってなんでもまず第一波があって、第二波として情報の氾濫とでもいうのか、情報が直接害になるものなんだな、ということをまざまざと見せつけられているような気分でいる。人々の思いも文字になって溢れ出している。
「罪を憎んで人を憎まず」の難しさの集大成、みたいな事件でもあるなと思う。安倍さん大嫌いだけど、だからって「実力行使で黙らせる」って、一言で言うと野蛮である。戦争をしかけている権力者と何も変わらない。庶民には選挙の票しかない。自分にはその程度の力しかないことを認め受け入れる謙虚さも必要である。その上でその1票を誠意を込めて使うのだ。
個人的には、こんなことで自民党が大勝したらどうしてくれるんだ、という思いもある。それでなくても自民党は地盤があるのでいろいろ言っても票は集まりやすい。自民党が勝つとしてもできるだけ議席を減らしてもらいたいと思っているし、今回は新党がいくつか出ていて票が少しは散らばりそうな気がしてたけど、安倍さん頑張れの意味を込めて自民党に！て人、ぜったいおるやろ。。ちょっとTwitter見てるだけでもだいぶいてそうやもん。
＊＊＊
これから日本は、世界はどこに向かっていくのか。もう既に良心を手放し悪魔に魅入られた人間を改心させることは難しい。今ギリギリのラインで堕ちそうになっている人を、どれだけすくい上げられるか。
必要なのは他者からの援助よりも、自身が這い上がる気力。最低限、これ以上堕ちないと誓うこと。そこへのサポートこそが必要で、そのためにいったい何ができるのか。。
物質的な貧しさは関係ない。自分を諦めないということ。私にいったい何ができるのかさっぱりわからないけど、でも目指すべきはそこなのだろう。
（どうでもいいけど今私が事件を起こしても「職業不詳」て書かれるのだろうな、きっと）
[Posted at 17:10]
[追記 2022-07-09 0:40]
日本会議関連の告発系の情報って見るだけでおぞましいので避けてたけど、犯人が「特定の団体」云々言ってるそうなのでツイッターで見てたら先月末に憲法改正草案がトレンドになってたらしく、やっぱりおぞましかった。
やっぱり私はこわい。テロは許されていいわけがないけど、自民党が圧勝した暁の社会がこわい。
そして個人なんてまだまだ力は認められておらず、所詮は団体が動かしているのが今の社会。もう本当におぞましい。恐ろしい。
