N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

TAPESTRYがすごいことになったらしい

あちこちで展示されたのち、最後奈良に帰ってくるって出来過ぎでは??!

出会ったときから五味さんは一球入魂だった。"In Dreams" 発売の経緯から始まって、O-Eastでのワンマン、HARVESTを初めて聴いた時の感動、コロナ禍の新木場スタジオコーストワンマン、昨年後半のマンスリーライブ、その集大成のクリスマスライブ。そこで発売されたこの詩集。

急に寒くなったせいで道路の凍結が気になり、ライブ終わるやいなや外に出て物販に並んだ。2番だった。物販の対応をしていたのは銀色のモシャモシャの髪の人で、もしやこの方がARAYAさんでは?と思いながら尋ねるのもアレなので、心の中に留めておいた。

もうそろそろライブに行くのは納めて自分の人生に全力投球しなければ…と考えてきた私は、無事家に帰り着いたのち、最高の仲間たちと最高の音楽を奏でるライブの余韻で半ば刺々しい気持ちを抱えながらたしかお湯割りを作って呑んだのだった。そうだそうだTAPESTRYどんなもんかいな、と本を取り出したら、装丁がすごいことになっていて、ツイートせずにはいられなかった。

五味さんはいつだって暗に私に教えてくるのだ、「人生は一人では何も始まらない」と。関わる人がいてこそ思いもよらない結果に辿り着く。ソロの弾き語りだって、各地のライブハウスやイベントを通して知り合った人との関係があるからこそだと。

それともう一つ、リスクは高いほうがリターンも大きいということ。

どちらも私が大の苦手とすること。でもだからこそ私の心を引き留め続けるのかもしれない。あんな人は他に知らない。

生粋のインディーとでも言うべく存在で、メジャーを経験したのち成り行きとは言えそこを飛び出し、プライドの高さも手伝って業界に媚びずにやってきた。そのせいでメディアからは見放されたような状態で、メディアとうまく付き合う人たちのような華やかさはないかもしれないけれど、一度知った人は沼にハマるが如く、見守り続けるのだった。

TAPESTRYが受賞したおかげでいろんなところで装丁を目的に手にされて、中身の文章はどんなんかいなとめくって見た人が、この個性的な言葉にどんな音楽が乗るのだろうかと聴いてみる人も現れるかもしれない。そういう出会いも素敵だな。

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一人では何も始まらない、もう十分に私の知識としても定着しているけど、それではどちらに向けてどういった人々の中に踏み出せばいいのかのインスピレーションが全然降りてこない。ただ今は親が健在で、親との関係をうまくやることを大事にしている。

そもそも私の人生はそんなに大きく広がる必要がないのかもしれないし、きっかけは未来で待っているのかもしれない。こういうものは焦ってもどうにもならないし、今だって広がる可能性を恐怖感からスルーしているつもりはない。私のタイミングで、私の感覚を確かめながら慎重に進んで行きたい。

[Posted at 00:20]


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