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人生にいかにして向き合うべきか

青山透子著『日航123便 墜落の新真実』を読了した。

私が青山さんの著書と出会った理由は、日航機墜落事故について詳しく知るということ以上に、人生にいかにして向き合うべきかという、私が常々求めている師、導き手として出会ったのではないかと、これまで3冊読んできて、そういう思いがどんどん強くなっている。

青山さんの信念や生き方は私に大きな影響を与えている。青山さんの本を読んだ後では、自分の仕事がちょっとくらいめんどくさいようなことがあっても、喝を入れられたような気になって背筋が伸びて、こんなことではいけないな、と思ったりしている。

そうして私の社会人としての未熟さを身にしみて感じながら社会を眺めると、社会はもっと未熟なように見える。心ある人々もいる。だけど熱血で真面目な生き方についていけない人たちがいるのもたしかだ。

人間は心に潤いがないと生きていても辛いばかりだ。だから趣味や楽しみは大事なもので、それは人それぞれいろんなものがあっていい。あっていいけど、犯罪を助長するようなものとか、自分だけの利益を考えるような思考回路とか、大人は都合の悪いことは隠して他人になすりつけたりするようだ、というネガティブな学びとか、そういうほんとうの意味での人間の闇というか、、おおっぴらにされているけどそれが社会の悪影響の遠因になっているようなことの蔓延とか、そういうものを見るにつけ、息が苦しくなる。私にできることって本当に何なのかって。

本当の自由って何か、本来の政治って何か、民衆としてどうあるのが正しいのかとか、考えてなさそうな人はわんさかいる。そういう人を責められるだろうか?というようなこと。

Wet Legは「気難しく考えすぎるな」と言うけれど、私のように考え過ぎるタイプの人間は考え過ぎる一方で、考えない人間は考えない一方、みたいな、そういうアンバランスさをどう受け止めたらいいのだろう。

一つ、私にもわかっていることは、誰かをうまくごまかせても自分はごまかせないということだ。誰にも知られていない事実を隠し持っているとしても、それはその人の人生に影響を及ぼす。刈り取るのは自分。

日航機墜落事故については、この本を読んで知ったことを私がブログで書くより、青山さんの本を直接読んでもらうのが間違いがない。昨今の私が手に取る書籍は一箇所や二箇所は誤植が見つかるものだけど、青山さんの本には今のところ私が気づいた限りではまったく見当たらない。内容が内容だけに、出版社や編集者の本気を感じる。聞きかじった陰謀論を一方的に否定する前に、一度目を通してみて無駄のない本だということは主張したい。

 政治の良し悪しを見分ける目、自然環境を考える心、汚れた大地ではなくできる限り美しい大地を未来に残し続ける努力、そこに通じるのは、確かな判断能力を持つということではないだろうか。これは職業のみならず、あらゆる場において、自らの思考を深めて判断能力を養い、判断した結果に対して責任と自信を持って自律的に生きていくことが大切だからである。それがプロ意識にも通じる。客観的に見てもその能力を有していることが望ましく、常に成長し続けなければならない。それを止めてしまった時、人は無知蒙昧に堕してしまう。だからこそ優れた教育者によるしっかりとした教育が必要となってくる。無知では政治の良し悪しは見抜けない。
『墜落の新事実』P.183より


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参考文献のうち「論文・報告書」

[Posted at 17:30]