N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

今生の夢

人生のピークは死ぬ直前であってほしい。

死ぬのはもちろん老衰で天寿を全うし、布団の中で安らかに、死後の身体の心配などせずに、が理想。

別に誰かに見守っていてもらえなくてもいい。私の身体を荼毘に付してもらえることがわかっているならそれで十分。

ただ、今はまだその不安は拭えていない。そのために生きているようなところもある。

何年か前に母にそんなような話をして、それが私の夢だと言ったら「もっと明るい夢ないんかえ」と呆れられたけど、今の時代、それが当たり前に遂げられるとしたら、かなり幸運なことと言ってもいいんじゃないか。

だから私は結構本気でそれを夢の一つに据えている。

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人によって夢はそれぞれ違う。違って当たり前だし、誰かに蔑まれても自分はそれが夢なんだと心に嘘をつかずに言えるなら、それを成すべく志は捨てずに生きたほうがいい。

死後も魂は永続するかもしれないし、別の星で別の生命体として新たな生が待っているかもしれないけど、今のこの身体、この環境、この人間関係の中で今の自分としての人生を2回やることはできない。だから今夢見ることがあるなら、今の人生で叶えることを志し続けるべきなのだ。

だけど人間関係における夢は、自分の意思でどうにでもできるわけじゃないので、妥協が必要なこともあるし、諦めなければ仕方がないこともある。

例えば好きな人の夢が幸せな家庭を築くことで、もう既に形は整っていてあとはそれを維持することだけが目標ならば、その人が私ではなく家庭を選んでいる以上、私はその家庭が円満であることを願い、退くしかない。

それ以外に何ができるだろう?

今の私がそれを叶えるためには十分な距離が必要。そうしないと同じことの繰り返しになってしまうから。

本当はもう一切関心もないかのように振る舞うべきかもしれないのに、それができていないのは私の甘さ、かもしれない。

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安らかに逝くことだけが夢じゃない。

自分の力で身を立てる夢も捨ててないし、ギターももっと上手くなりたいし、自分で調整などできるようにもなりたい。

本当に気の合う仲間と語り合いたいし、心から信頼できるパートナーと手を繋ぎ、寄り添って身体を温め合いたい。

どうすればそれらが叶うのか全然わからないけど、とにかくぼんやりとそうした未来を夢に見ている。

きっといつか出会えると信じてる。

[2024-02-20 12:50]