N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

初の試みに参加してきた

誰が読んでるかわからない(あるいはいつ誰に発掘されるかわからない)ネット上の文章に、ごく限られた人数だけが参加できたライブについて、何を書いていいか何を書くべきでないかって、なかなかに難しいね。。しかしまあ記録も兼ねて。

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初の試みということで、ご来場の皆様方にはご不便おかけしてしまうこともあるかと思われたインストアライブ。感想を述べるにあたってまずはBad Newsから参りますか。一つだけだったのでね。

最後、アンコールということで藤井さんと五味さんがコラボで一曲やってくれて、選曲も演奏もすごく良かったんですけど、(古参の)お客さんがついつい手助けしてしまうほどの準備不足は頂けなかったですね。彼女自身は大歓迎で大喜びだったと思いますが。

と言っても気になったのはそれくらいで、めちゃくちゃ特別なトーク&ライブでした。

店ほとんど閉まってる状態でソロライブの練習しててふと気付いたらお客さんがいて、みたいなことを前にどこかで書いておられましたが、私もいちばん気になっていたのは、近所から苦情が来ないのかってこと。それについては、ライブ中はシャッター下ろすという徹底ぶり!おかげで超特別な雰囲気に。

五味さんと藤井さんそれぞれ一時間ずつくらい、という話で歓声を上げたけど、終わってみれば曲数はいつものアコースティックライブくらいで、いろいろと興味深い話、五味さんも藤井さんも披露してくれました。そういうのはおそらくネットに書いてはいけない部類。五味さんは今回で勝手がわかったのでまたこれからも続けたいと仰っていたので、その都度参加した人だけの特別な経験になればいいんじゃないかなと思います。

が、初回に集まった人は次回も参加したいようなコアなリスナーが多いんじゃないだろうか。そうすると毎回メンバー固定みたいになってしまう。それはもしかしてどうなのか。という感じもするので、次回以降は初参加の人優先で予約を取るみたいにするといいかもね、てここに書いてもしかたないかもだけどね。
<追記 ここに書いてもしかたないかもなので、五味さんに感想メールしときました>

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五味さん先攻で、私はずっと左手を見てた。前はカポは何フレットかってところが大事と思ってたけど、そんなのは喉の調子や気分で変わるってことくらいは、そしてローフレットのオープンコードくらいは見てわかる私になれていました。最後のほうでなんとなくひざのあたりが気になって見たら、はっきりわからないけど鍵の頭がカーゴパンツのポケットから突き出ているみたいだった。おそらく毎回右ひざのポケットに鍵を入れるから穴空いてるのでは。

「できるんかな」と言いながら "High Fidelity" をやってくれて、その流れでそういうタイトルの映画があってめっちゃ好きで、見たことある人いる?って話で誰もいなかったけど、五味さんがストーリーを話し出したのを聞いてわかった。私が初めて "High Fidelity" っていうタイトルどういう意味やっけな、て検索した時にその映画見つけてたんよね。五味さん好きそうやなって思ってたよ。

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座ったら目に付く場所に置いてるギターがクラギで、私はそれだけで心が沸き立った。五味さんはいつものタカミネで、クラギは藤井さんでした。MFTMを聴いててもジャズっぽさというか音楽的な才能を感じずにはいられないけど、なんとあれらの曲はまず藤井さんの弾き語りから始まっているということで、それを物語るような才能溢れるギター捌きでしたね。。いやはや素晴らしい。

藤井さんがおしゃべりタイムでLOSTAGEの分析の話をして、その中に「五味さんの声」があったので私は(心のなかで)大きくうなずき(そうでしょ?)(ですよね)と思っていた。本人にしてみれば生まれたときから好きでも嫌でもこの声なわけで、他人にウケるかどうかなんて判別つかないかもだけどね。藤井さん曰く、LOSTAGEのLOSTAGEたる所以は五味さんの声のほか「曲のデザイン性」と「ギターのコード感(変則チューニング多用)」とのこと。デザイン性ってことで言えばずば抜けているように思われる藤井さんにそう言ってもらえるとは、五味さんもきっと鼻が高いことでしょう。

なお五味さんが「岩城は捨てる?」と飛ばしたジョークに対し、藤井さんは「あんなデイヴ・グロール!」と仰ってました。まあ結局3人の要素どれもなくてはならないってことだよね。どこか切り取るとそのおかげで今のバンドがある、みたいになるけど、全部必然やからね。当たり前だけどね。

そしてね、じつはひそかに藤井さんに、「俺バージョン」の "ポケットの中で" を歌ってほしいなあと思ってたんやけど、ほんまにやってくれたからめっちゃうれしかったね!そしてそれはまぎれもなくクラギバージョンあるいは藤井さんバージョンでした。もうなんか "WOW WAR TONIGHT" のリミックス違いアルバムみたいな感じで、ポケット俺バージョンのアルバムできそうな感じになってきたな。皆さんのバージョン聴き比べ。みたいな。

藤井さんの声は、ぜったいにアチさんの声とマッチする。藤井さんとアチさんのコラボを聴いてみたい。ライブで。

アンコールのコラボは、今日は「香水」ではなくオリジナル・ラブの「接吻」。中島美嘉。藤井さんの声に合っていたのも、五味さんとの声の重なりも素敵だったけど、個人的には五味さんが16ビートのストロークするのめちゃくちゃ珍しくないか?と思って見てた。五味さんが16ビート?え。何その新鮮な感じ。別にあるかな?私が気付いてないだけ?

HARVESTの堀さんコーラスも良かったです。五味さんは8ビートの人だよ。青空しかり。(わたし的には。)

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あの店でいったいどういう環境でライブするのか、まあ棚を寄せるのだろうとは思ってたけど、入口側に寄せてカウンターの前に椅子を並べてくれていて、座れるようにしてくれていたことに感動。完全にスタンディングだとばかり思っていたので。

受付は誰かに頼むのかなあと思ったら五味さんがやってて、まあこんな初回で集まる人なんてだいたい五味さんが顔覚えてるような人が多いだろうしそのほうが効率もいいだろうけど、ドリンクとか含め、堀さんがお手伝いに来られてました。堀さんは髪が伸びて、ゆれるのアミくんみたいやなと思った。似てないかな。

入店時に五味さんに、店の買い物はできるのか尋ねたし、終演後もゆっくりしていってもらっていいんでと言ってたけど、棚を寄せてた側を見たかったのと、前から2列目に座ってたから前から出ないと後ろの人出にくいだろうと思ったのと、ライブ後のまったりタイムがとにかく苦手なので、私は結局今日もそそくさと帰ってきたのでした。あのあと全員で鍋やってなきゃいいけど。。

本当は藤井さんにSOCORE FACTORY 行ってそこで新譜のレコード買ったんですよって言いたかったけど、なんか厭味ったらしいしタイミングも悪かったし、そういうの伝えるの、難しいね。

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奈良を出た時はまだ明るかったけど、和歌山に着く頃には暗くなってた。そういうタイミングで帰ることがこれまでなかったので、それもまた良かった。

明日も奈良です。本日のバンドバージョン!

[2024-04-13 22:20]