N-moca LIGHT

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五味さんのベースの話

五味さん本人に言えばいいっちゃいいんだけどいろいろとアレなのでここに書いておこうと思う。

たしか、昨年の新木場ワンマンの前だったと思う。堀さんが何かツイートしたとき、「HARVESTのベースは堀さんでよかったなあ、、としみじみ思っていた、それをずっと伝えたいと思っていた」とリプライした。

このどこからどう見ても取り扱いの難しいリプライに対して、堀さんはノーコメントを貫かれた。しかしそれから間もないある日、当時書いていたnoteに外部からのいいねがついた。あれはきっと堀さんだったんじゃないかと勝手に思っている。

この時の堀さんへのリプライが五味さんの目に留まり、意図しない方向で五味さん自身に伝わっているんじゃないかとずっと気がかりに思っていたんだけど、先日五味さんが新曲の制作に関して「ベースをあまり弾かなくていい」と書いているのを見たとき、その思いが強まった。

そのリプライの中にも書いたけど、私は五味さんのベースだってもちろん好きなのだ。ベースって不思議なパートで、ルート音だけで成り立つしドラムと合わせて屋台骨であるにもかかわらず、プレイヤーによってカラーがはっきりと分かれるところで、ほとんどメロディーパートかってくらい踊っているベースを弾く人もよくいる。

五味さんのベースは、端的に言って、エロい。
五味さんの声と言葉とベース、全部合わせて五味さんの官能性が表現される。そして弾き語りの時の五味さんは、やや官能性が減衰し、代わりに山や植物を好むような自然体の魅力が増す。

HARVESTはどう聴いても官能性よりは包容力と優しさ全開のアルバムで、だからこそベースでそれが表現できる堀さんのベースがとてもマッチしている。五味さんも優しい人なのでもし五味さんがベースを弾いていたらそういうものとして完成し、それはそれで満足していただろうとは思うけど、堀さんがベースを弾くことで、おそらくその満足感を超える作品に仕上がったのではないかと私は勝手に思っているのです。

新作は「今」のメンバーから出てくるものであり、いったいどういうカラー、雰囲気のものになるのか私にはさっぱり想像つかないし、どんなものができてもそれはそれとして受け止めるだけで、どういう曲が聴きたいとか言える立場にないけど、もし堀さんにリプライした言葉が私の想定を超えて五味さんのハートを突き刺してしまったのだとしたら、それは誤解だとお伝えしたいです。もうすごい前の話だけど。五味さんのベースを軽く見ているつもりは1ミリもないです。

HARVESTができてから、よくライブのMCで五味さんはこれからメンバーがどんどん増えていくかもとか言ってたけど、そのあたりも新作ではどんな感じになるのか気になるところ。コロナ禍前からバンドのアコースティックセットでバンド名変えるみたいなのはよくあったけど、LOSTAGE6人編成は曲も全然違ってもう違うバンドなので、お客さんそれぞれにやっぱり3人が、6人のが、と好みが分かれるのも当然で、どっちも好きな人は間違いなくバンドのテイストではなくメンバーから出てくる「なにか」に惚れてるのだろうと思う。

だからと言って何が出てきても手放しで絶賛するわけではない。そこらへんはファンの人各々が意識しているいないに関わらず、音楽的な感性の鋭さでもってバンドを愛し見守っているということだろうと、ツイッターなどを遠巻きに眺めながら思っているのです。

[Posted at 21:50]