N-moca LIGHT

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夢か現か

L'altro giorno sono passata davanti a una libreria che non c'è più. Forse per questo, stamattina ho fatto un sogno misterioso.

The other day I passed in front of a bookstore that is no longer there. Perhaps because of that, I had a mysterious dream this morning.

(今日はGT先生ほぼ丸写し)

和歌山には長いこと宮井平安堂という本屋があった。和歌山で本といえば宮井で、品揃えは一番、というか、他には商店街の一角で家族経営しているような小さい本屋しかなかったんじゃないかと思う。

本離れが進んだのか、オークワ(和歌山最大手スーパー)がTSUTAYAと提携して本を取り扱い始めたからなのか、宮井平安堂は閉店してしまった。ネットで検索してもいったいいつだったのかわからない。しかし2017年に解体中との情報は見つかった。

本屋が好きな私にとって、憩いの場でもあった。よく訪れた。

前の道も最近では通ることがなくなってしまったので、先日近くに行った折に通ってみたら、宮井と同じかそれより大きいくらいのマンションができていて、絶賛モデルルーム公開中であった。嗚呼、時代やな。。となんとも言い難い気持ちで通り過ぎた。

そして今朝のこと。夢というにも少し違う、朝、覚醒したけどまだ目は閉じているような時、なぜだか宮井の店内をうろつくかのように、売り場がありありと脳裏に浮かんだ。南口から入ってすぐの文庫コーナー、東に大きい玄関があって、奥まったコーナーには楽譜売り場。ピアノピースを探したりした。2階に上がれば参考書、歴史の用語集を買った。

こんなにはっきりと覚えているのにもうずっとずっと前に取り壊されて今はもうない。しんみりするとかではなく、それがすごく不思議な朝だった。

記憶という不思議なもの。それは、今物質として存在するけど自分の目の前にはなくて頭の中にある、それと同じかもしれない。記憶と想像、あるいは妄想。実態はないけど心にはあるなにか。

[Posted at 19:30]


【追記 2022-5-26】
検索から来られた方へ。じつは記憶が曖昧でした、という記事はこちらです。
波がある - N-moca : Life Diary