N-moca LIGHT

Everything should be okay because YOU ARE ALIVE.

若さゆえの特権

今でも忘れもしない、大学の時のこと。2つ年下の新入生は、今思えば早く初体験の相手を見つけたかったのかもしれない。

押しの強い男、というのを知らなかった私は、あっという間に彼の虜になった。

同じクラブで私は執行部、彼は新入生。そのことを私は別にどうとも思っていなかったけど、彼は言った。

「僕が直ちゃんを好きで、直ちゃんも僕が好き。他になにがいるの?(付き合おう)」

後にも先にも私にかけられた言葉で最も甘いものだと思う。


僕が君を好きで、君が僕を好きなら、他にどんな条件が必要?なんて言える若さが清々しい。四十も半ばを過ぎ、背負うものが多く大きくなりすぎた。私はそうでもなくても私が思う相手は。

結婚は勢いだとよく言うけれど、そういう面は少なくないと思う。でもどちらにせよ私にはないストーリーだった。

もう遥か昔の話、彼がどうしているのかも全然知らない。最後は最悪だった。だからこそ吹っ切れたのかもしれない。

なんでこの話を書こうと思ったのかわからない。今日も酔っ払っている。

[20:10]