和歌山で楽器屋さんと言えば、私が思い起こすのは宮井平安堂の前の小さいお店なんだけど、それは遥か昔の話で今は宮井平安堂すらない。今はあのお店は閉じられたのだろうか。ずっと昔にギターがたくさん並んでるお店にドキドキしながら入って、おもちゃレベルのシーケンサーを買った思い出がある。店長さんだろうか、気さくなおじさんだった。今もあるならあの店に行きたかった。
(追記:あった…!何も変わらずにそのままあった。むしろなぜなくなったと思ってたのか、自分…)
ぶらくり丁のドンキの並びにあるみたいだけど、そこはどっちかというとバンド寄りで私とかはお呼びでないかなっていうイメージなので入りにくい。となると和歌山ではイオンに入ってる島村楽器の他に知らない。
もともと予算2万のつもりだったけど、事前におおよその相場をチェックしていて現物見たらもうちょい高いの欲しくなりそうだから上限5万のつもりで島村楽器へ。
試奏をお願いして、出てきてくれた店員さんは30前といった感じの若いお兄さん。おばちゃんの私にも気さくに対応してくれて、暇なのでと言いつついろいろ弾かせてくれたり話を聞かせてくれた。
並んでる楽器の中で45000円のソプラノウクレレが目に止まってもうどうしてもこれって気分になってしまった。けど本当はギターを買いたかった。昔やってあっという間に挫折したのだ。その経験もあって今の私にはハードルが高すぎる。なのでギターへのステップとしてのウクレレ、という意味もある。
そういう経緯があるので、コンサートウクレレのほうがいいのでは?という提案に、自分もそういう気分になってしまい、上限を越えてしまうけど55000円の、目に止まってしまったウクレレのコンサートサイズを買うことにした。
それがこちらです。
ああ、かわいい😊😊😊
ロゴがかわいいし、木目の感じとサウンドホールを囲むシェル素材のような円、それからペグが黒いのも私にはポイントが高い。
もう完全に気に入って、高かったけど良い買い物だったなあ、、と満足感に浸りきっているのに、調べたところ島村楽器オリジナルのウクレレだったと知った時、なにか残念な気分がよぎるのはいったいなぜなのだろう。。自分の浅はかさを思い知る。
ちょろっと検索してみたけれど、なぜ島村楽器がオリジナルの楽器を販売しているのかはあまりよくわからなかった。楽器のことを知り尽くしているがゆえにいいとこ取りをした商品を、ということなのかなと思うけど、まあ内実は人様の楽器を売るより自分とこの楽器をつくったほうが儲けが多いということなのかもしれない。
私は楽器のことを知り尽くしているわけではないので、人によってはこれはやはり初心者用、と思われる方もおられるかもだけど、私がお店でいろいろと弾かせてもらった感覚としては、まったくもって「廉価版」とかそういうチープな印象はない。
そもそも私が出せた金額もシリーズでは最低価格のものであり、島村楽器としても本気で作ってることは間違いないと思うので、選ぶときには選択肢に入れても全然遜色ないと感じている。
ただ、店員さんは一言も「これは実は島村オリジナルで」と言わなかった。それはマイナスポイントになると判断されたのかもしれない。でもお金を出す前に知っておきたかったなという思いはある。知った時一瞬ひるむと思うけど、それでもやっぱりこの子を選んだだろうと思う。私の新たな相棒だ。
今はYouTubeに山ほどレッスン動画があってありがたい。参考にしてレッスンに励んでいる。その中でも基礎練をやりつつ、初心者レベルでメロディーのある練習をするとやはり楽しい。茶色の小瓶に取り組んでいるところ。
左手の構え方や押さえ方のコツがまだわからず、弦を押さえる指先が痛い。それすらもうれしく楽しい。予定を上回る出費だったけど、それによって気分がよくなっているのだから良い買い物をしたと言える。末永く連れ添いたいと思う。